BS12トゥエルビで『梅ちゃん先生』の再放送初見組です。
第16週の松岡先生との別れに続き、第17週『ここにいること』もつらかったです。
ネタバレになってしまうので、大丈夫な人だけ読み進めてくださいね。
坂田先生に癒された第97回
第17週のメインはやっぱり坂田先生のことですよね。
第97回の放送で、失恋した梅ちゃんへの坂田先生なりの慰め。優しくて本当に素敵だった。
ふざけることはできるけど、優しく慰めるのは苦手。軽いふりして本当はとても深く考えてる。
ああいうシャイな感じいいですよねぇ♡
そばにこんな素敵な年上の人がいてくれるなんて梅ちゃんは恵まれてるなぁ。弥生さんが惚れても仕方ないよねぇ。
と、心が温かくなったところで。
「明後日は坂田先生の誕生日」ということをスナックのホステスさんから聞いて、梅子が「誕生日会しましょう!」という提案にずっこけた。
なんて幼稚な展開…と思いました。
97回の時点では。
なんかNHKらしいというか、朝ドラっぽいぬるい展開で、まぁこういう平和なのが万人受けするもんね、安心して見られるもんね。
先週松岡先生のことで「”このドラマすごい!”と思ったのに、またつまらなくなっていくんだぁ…」と、スマホいじりながら流し見に戻りました。すごい残念、すごいがっかり。
誕生日当日のシーンは、
その輪っかのデコレーション、いつ作ったん!?
みんなそんな暇!?
竹夫兄ちゃんの会社を私物化しすぎでしょ!他にも社員さんいるのに、身内が出入りしすぎ。
ていうかその輪っかがお花畑すぎて笑う。
やっぱり梅ちゃん先生つまらなかった…
と思ってたのに。
坂田先生あっけなすぎるよ…
何の予兆もなく坂田先生しんでしまった。
みんなでのんきにお花畑の誕生日会。
坂田先生も嬉しくてケーキ買いに行って。
階段を上る音がしたと思ったら警察(?)登場。
「交通事故に遭われました」って。
第98回の終わりの時点でも、まだ「なんてありきたりな展開」と思ってました。
交通事故に遭って、そんなに大した怪我ではなくて、でも入院して、みんなでお見舞い行って「大したことなくてよかったです〜」とか言って。みんなどんなに坂田先生のこと慕ってるかを坂田先生本人がしみじみ感じたりして。
しかも梅子のお父さんと同じ病室で、そこでまた何か二人の会話があって、そのまま仲良くなっていったりするんでしょ〜?つまんね。先見え見え。
とか思ってすみませんでした。( ;ㅿ; )
冒頭の大雨の中、二つの傘が歩くところくらいまでそんな気持ちで見てました。
本当にあっけなすぎて。
ノブの言った「大丈夫か?」にちょっと”あれ?”と思わされて。
「プレゼント…渡せなかったな」って言葉も、”今日は”渡せなかったのかな、と思いながら見つつも何となく気づき始めて。
ノブ「俺は…結局会えなかったけど」
私(え…ちょっと…うそ…)
梅子「ケーキ見た?」
ノブ・私「え?」
梅子「坂田先生の遺品の中に…ケーキがあったでしょう?」
えーーーーー…
血の気が引きました。
突然すぎて、心の整理つかない。
亡くなりそうな予兆出してくれなかったから、スナックのシーンもぼやっとしか見てない。
もう坂田先生出ないの?ほんとに?
え、出ないの?
いや、亡くなったんだから出るわけないよね。
え、ほんとに亡くなったの?
だってちゃんと最後のシーンって感じじゃなかったし、視聴者誰も心が追いつかないよこんなの。
これこそ、さっきまで元気だった人が突然いなくなる感覚ですよね。
誕生日に亡くなるのも辛すぎるし、あの輪っかの飾りののんきさも、悲しみとのギャップの為だったんですよね。やられた。
視聴者もそこにいる演出
ドラマ見ながら、大切な人が亡くなる体験を本当にさせられた気分でした。
こんなことならもっとちゃんと坂田先生を見ておけばよかった。
あっけなすぎて悲しめない。
あっけなすぎて受け止められない。
胸に何か詰まる。
また会えるんじゃないの?と思ってしまう。
待って無理、本当に感情が追いつかない。
私も梅子と同じ表情になってしまい、胸の中がもわもわとして落ち着かない、それでいて虚無な感覚にも陥りました。
ドラマって、いつも画面の外から見ていますよね。
私の場合、ジオラマを上から見ているような感じでドラマを見ています。決して自分はその中に入れることはなく、外から眺める立場。
でも今回のシーンは、私もまさにジオラマの中の一人でした。梅ちゃんと一緒にそこにいて、梅ちゃんと一緒に坂田先生の亡くなった現実を突きつけられました。私も確かにそこいました。
坂田先生は現実に存在していて、今交通事故で亡くなった。
一昨日は元気だったじゃん。と思わせる演出もすごい。
月曜日(の放送)にスナックで坂田先生と会って「あさって誕生日会しましょう」って話す。
亡くなったことを知るのが水曜日。おととい会ったのに。ってほんとに思わせる。
そう仕組まれた脚本と演出。すごい。
でもこの演出、ロスがすごすぎて引きずります。メンタルやられる。
子供の頃から可愛がってもらってた近所のおじちゃんが心臓発作で亡くなった時と同じくらい気持ち沈んでやばいです。この演出は本当にリアルに残酷ですね。
世良公則の演技に惚れた
世良公則さんってミュージシャンのイメージが強かったけど、すごく自然な演技をされる方なんですね。
カムカムエブリバディで初めて世良さんの演技見て、「え、この人俳優もやるんだ!」とびっくりしたんですが、さっきWikipedia見たら、かなり昔から俳優もやられていてベテランなんですね。私が何も無知なだけでした。
失礼ながらミュージシャンとしての世良さんも全然知らないので、今からYouTube見てみようと思います。
若い頃の世良さんもググってみたら、可愛らしい顔しててまたびっくり。ちょっと中山秀征と似てる。
私は今の渋みのある世良さんが好きですね。(どうでもいい情報)
まとめ
第17週はノブと咲江さんも別れてしまい、弥生さんも最悪のかたちで失恋してしまいました。
梅子もノブへの気持ちに変化が現れて、次週からまた新しい恋に、自然と移っていくんでしょうね。
浮ついた心変わりではない、自然な心の移ろいで、誰の印象も悪くなることなく。
”THE 朝ドラ”って感じでいいですね♪ 竹夫兄ちゃんと静子さんもいい感じになったし、次週も楽しみです。