親におもちゃを勝手に捨てられた話。30年引きずりました。

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お子さんのおもちゃの捨て時って難しいと思います。

ずーーーっと肌身離さず持ってる物もあれば、見向きもしなくなる物もある。でもそれが意外と大切に思ってる物だったりもする。

子供の心はわからない。でも、

「本人もわかってないだろうからもう捨ててもいいよね。捨てても気づかないよね。」と思うのはやめてください。

子供のおもちゃは勝手に処分しないでください。

勝手に捨てられて30年以上未練が残ってつらかった私がいます。

私の知らないうちに捨てられてました。ものすごくお気に入りだったおもちゃを。

引越しのどさくさに紛れて捨てられてました。

もちろんみんながみんな、こんなにも忘れられない心のしこりになるとは限りませんが、少なくともここに一人おります。

私は幸い、ある事でその未練を成仏させることができたのですが、30年以上ほんとに寂しい気持ちを抱えて生きてきました。

四六時中考えてるわけではないですが、時々ふと「あの時のおもちゃ…」と思い出してしまうのです。そして「なんで捨てられちゃったんだろ。私いらないなんて言ってないのに」と悲しい気持ちが込み上げてくるのです。

大袈裟な表現ですが、私にはまったく大袈裟ではない、とても深刻な事件でした。

私の大切なおもちゃがある日突然なくなったショックと、それを抱えて40過ぎまで生きてきた心の内をお話しします。子育てされる上での何かしらの参考になれば幸いです。

そして同じように、親に勝手におもちゃを捨てられて未練を残している人の共感の場にもなれば、私も救われる思いです。

目次

引越しのどさくさで捨てられた

私が大切にしてたおもちゃは、私が幼稚園児の頃に大好きだった『クリィミーマミ』という魔法少女のアニメのステッキとコンパクトです。

特にコンパクトがお気に入りで本当に本当に大切にしてたのに、何の断りもなく捨てられてました。

引っ越し後、家の中も片付いて生活も落ち着いた頃、「あのおもちゃで遊ぼう♡」と思ったらない。どこを探してもない!

親に訊くと「捨てたよ」

え……???

「引越しの時におもちゃはほとんど捨てたよ。もう3年生だし、小さい頃のおもちゃなんていらないでしょ?」

無い…の? マミのコンパクト無いの?

他にも『ミンキーモモ』のステッキとペンダント、『ペルシャ』のバトンステッキも処分。私のお気に入りの物が全部なくなってました。

全部なくなって、心もからっぽ。

というか、情報処理が追いつかない。

呆然としました。探せば出てくるんじゃないかと屋根裏部屋を何度も探しました。でも無い。やっぱりない。

私は聞き分けの良い子供だったので、抗議する事なく、癇癪を起こすこともなく、静かに、一生懸命受け止めました。

「引越しで片付けないといけなかったんだ。どうしても捨てないとダメだったんだ。あれは小さい子のおもちゃだから3年生の私はもう持ってちゃダメだったんだ。引越しの片付けはお父さんとお母さんが全部やってくれて、私はなんにもしなかった。自分で片付けなかったからだ。」

だんだん、自分の責任にすり替えていきました。

正直8歳の私には、引越しの片付けというものがわかってなかったし、親から「片付けなさい」とも言われなかったので、引越しの片付けはノータッチ。

全ては親の勝手な判断で、私は何も知らないうちに私の宝物を処分されたので、嫌な言い方をすれば被害者です。

でもその時の私は、自分で要る物と要らない物を分けなかったからだと責めました。そして一生懸命諦めました。どんなに思っても、もう無いんだから諦めるしかなかったし。

親にとっては『もう終わったこと』になっていました。私も普通に過ごせてはいました。

でもいつも心の片隅に「宝物だったクリィミーマミのコンパクトはもう無い」というショックが消えません。

思い出そうとして思い出すのではなく、一人でいる時や夜寝る時に「あのコンパクトに会いたい」と急によぎるのです。

私がそのコンパクトを思い出す時の景色があります。近所の公園に行く途中の小さな橋の上。

橋の上で立ち止まって、そのコンパクトを開いて、小さなステッキを取り出すのです。(アニメではに浮いてステッキがぱっと大きくなって、変身が始まる)

あの光景が忘れられない。

あのピンクのコンパクトが、左の緑色のボタンを押すと黄色の小窓がパカっと開くシチュエーションが忘れられない。魔法の国の謎の文字が書かれていて、小窓にはマミのイラスト。

中学生になっても、成人しても、結婚しても、40を過ぎても忘れることができません。

30歳くらいの頃に、もしかしたら…とまた実家の屋根裏部屋に探しに行ったこともあります。奥の奥の方に眠ってるかもしれない。探しきれてないだけかもしれない。隈なく探せば見つかるかもしれない。

見つかるわけないのに。

こんなに年月が過ぎてもまだあのコンパクトに会いたいんです。未練が断ち切れません。

ずっとずっとこんなに苦しいなんて。
いつか折り合いつけられる時がくると信じてたのに、ずっと忘れられないままでした。

インターネットに少しだけ救われる

私の学生時代はまだインターネットは一般化していなかったので、今みたいに「昔のお菓子やおもちゃを見たいなぁ」なんて簡単に懐かしむことができませんでした。

今はググればすぐに「そうそうこんなんだった!」と昔を思い出してテンション上げられますよね。

私はずっと記憶の中のコンパクトを見つめていました。

インターネットが一般化して、YouTubeやスマホが登場した辺り。私はふと「クリィミーマミ コンパクト」と検索してみました。

写真がいくつか出てきた時は感動しました。まだ大切に持っている誰かがブログに上げていたのです。

「すごい!まだ持ってる人がいる!!すごい!」と大興奮。

ネットの中の写真だけど、それでも実物を見ることができた時は嬉しかったです。二十数年ぶりの再会でした。ブログの人に感謝です。

記憶のとおりのデザインでした。

私はずっと鮮明に憶えていたんだ。こんなに正確に憶えていられるほど大切な宝物だったんだ。

と、ますます想いは募りました。

この時点で、未練を残してから二十数年。この未練を成仏させるまであと10年ほど。

恨んではいないけど、悲しい

親を恨みたくはない。恨んではいない。

『恨み』という感情とはちょっと違うんです。悲しみかな。
なんで勝手に捨てちゃったんだろう?一言訊いてくれたらよかったのに。それでもし自分が「もう捨ててもいいよ」って言ってたら、悔しいけど仕方ないって思えたのに。

小学高学年くらいに、実際に自分で処分して後悔したおもちゃがあります。でもそれは自己責任なので諦めがついています。「あー悔しいなぁ!あれ捨ててなかったらなぁ!ほんともったいないことした!」って明るい気持ちで言えるんです。

宝物がなくなった気持ちだけでなく、親が私の心を大切にしてくれなかったという悲しさ、残念さまで付随して、余計に深い未練となっているのだと思います。8歳の私を『自分の考えを持っている一人の人間』として扱ってもらえなかったのが悲しかったのかもしれません。

あ、もしかして、私に訊いたら「捨てないで!」って言われるから訊かなかったのかな。私の気持ちより、捨てる前提だったのかもしれないな。そうだったらもっと悲しいな。

中古品を探した

その後もコンパクトへの思いは消えませんでした。

また何年か経って、スマホで簡単に検索できるようになった頃。ヤフオクやメルカリでコンパクトを探し始めました。

いくつか候補が出てきました。

「わ!すごい!!ある!!!」

喜んでクリックすると『SOLD OUT』の文字。わぁ、やっぱり他にも欲しい人いるんだね。残念。

そのあとにもう一つ見つけたのですが、8万円の値がつけられてました。

そうだよなぁ、超レア品だもんなぁ。

私には8万でも価値のある物でしたが、状態がとても悪くて、これを手に入れても私の心は満たされないな、と思い、買うことはありませんでした。

その後も定期的に、また手放そうとしている人はいないかなと探し続けました。

これが叶えば私の未練は消えるかもしれない。まだ手に入れてないけど、もしかしたら私の何十年という積年の思いが満たされるかもしれない。

この頃から、未練は希望に変わってきていました。

見つけたい!絶対見つけたい!!いつか見つけられると信じて探そう。

ついに手に!!

そこからまた数年経っていました。

ふと、また「クリィミーマミ コンパクト」とググったら。

なんと。

コンパクトと新旧ステッキ2種のセットになったおもちゃを特別販売していました!!

少し小さめで、メタリックカラーの物でした。

私が子供の頃に持っていた物とは違うテイストです。

でもその時は、「一番近いところに来ている!」とすごく心が揺れました。

即決はできませんでした。

なぜならそれは、中古販売店で3倍の値段がついたプレミア品だったからです。いつのまにそんな復刻品が作られてたんだろう?全然知らなかった。

15,000円でした。その値段は惜しくなかったけど、「これはどういう経緯で中古品となったのだろう?」と気になって即決できませんでした。

未開封?未使用?の品で、状態はとても良いという説明が書かれていたので、転売目当ての品だったのなら買いたくない、と悩んだんです。

でも転売目当ての人ならメルカリで自分で売るだろうな。
中古屋に売ったら安く買われるから、本当に処分したい人しか店に売らないかも。

という考えに至って買うことを決めました。

当時のコンパクトではないけど、もしかしたら心が満たされるかもしれない。このグッズもこの1点しかなかったので、これを逃したら、私はまた未練を大きくしてしまう。

買いました。

10日ほどして届きました。

私の心は…

未練は半分に。

未使用のきれいな箱に入っていて、それを開けると、とうとう私の30年待った品物が出てきました。

ミニサイズでキラッキラ。昔持ってた物とは全然違ったけど、それでも懐かしいという気持ちでめちゃくちゃテンション上がりました。

でも仕様がかなり変わっていたので、昔好きだったアニメの新しいおもちゃという感じでした。

コンパクトも可愛かったけど、黄色だった小窓は透明になってたし、ボタンはビジューの飾り物で押すこともできない。

私の未練は半分くらい満たされて、半分くらい残った中途半端な喜びとなりました。

やっぱりあの子供の頃のコンパクトとは違う。でもこれはこれですごく可愛い。「買ってよかった♡」という満たされた気持ち。

まだ昔持ってたコンパクトに会いたい気持ちは消えず。でもこの復刻グッズを見て、もしかしたらいつかまた完全な復刻品を出してくれるかもしれないという希望を持つことができました。

この頃はもう親への気持ちはほとんどなくなっていて、ただ、完全復刻品を待つのが楽しみになっていました。

そしてこのキラキラミニサイズを手に入れてから2年後に、私は本当に復刻品を手にいれることができたのです。

未練の成仏へ

Twitterでクリィミーマミのアカウントをフォローしてひたすら待ちました。復刻品のお知らせが来た時の嬉しさったらもうなかったです!30年以上待ったよ!!ありがとうバンダイさん!!!と本当に感謝しました。

迷わずすぐに予約をして、3ヶ月待ちました。30年以上待ったんだから3ヶ月なんて余裕です。この3ヶ月楽しみで楽しみで仕方なかった。

2023年9月。ついに私は、30年以上恋焦がれ待ち続けたコンパクトの復刻品と対面。

どんなに嬉しかったか…

言葉に表せません… ( ˃ ⌑ ˂ഃ )

と言いたかったのですが、

届いた品を見て、嬉しい気持ちはあったのだけど、前回のキラキラミニサイズで半分気持ちが満たされていたので、思ったほど感動できませんでした。(なんじゃそりゃーー!!!)

復刻品と言っても、本当に昔のとまったく同じではなく、よりアニメに近い本物仕様になっていました。

忠実に作られていたので、大満足の品なのです。

でも私が会いたかったのは子供の頃に自分が持っていたコンパクト。やっぱりその気持ちは消えませんでした。

ただ、ここまでがんばったので、もう自分の心を解放しようと思いました。

ここまで気持ちが満たされたし、どうやっても捨てられたおもちゃは戻ってこないし、形あるものはいずれなくなるんだし、目の前に素晴らしいクォリティのコンパクトがあるんだし。

心に絆創膏を貼って、私の未練はこれで終わりにしました。

もしかして、キラキラミニサイズの前に、今回のハイクオリティなコンパクトを手に入れていたら、もっとすっきりしていたかもしれませんね。ワンクッション置いてしまったので、感動が薄れてしまいました。

良いように考えたら、キラキラミニサイズのおかげで、心の傷が浅くなっていて、これくらいの感動になったのかも。未練が薄れていたということで、ワンクッションは良いことだったのかも。

キラキラミニサイズを持ってなかった世界線の自分を確かめようもないけど、とにかくどうしても会いたくて苦しんだ30余年分の心の97%くらいは満たされたのでよかったです。

あとの3%は昔のほろ苦い思い出として、大切に心に留めておきたいです。もちろん親にも言わないです。

親御さんへのお願い

子供の頃に大好きだったおもちゃを勝手に捨てられると、ここまで拗らせてしまうという、ちょっと重症な例だったと思います。

傷が浅くて済む人もいるでしょう。私以上に執着して何十万もかけて昔のおもちゃを買い集めて、自分の心を取り戻している人もいるかもしれません。

子供にとっておもちゃは宝物であり、親友であり、きょうだいのようなもの。それを勝手に捨てるのは、子供の心を大切にしていないのと同じことだと私は思います。

私は子供がおらず、親になったことがないので親の気持ちはわかりません。子供の気持ちしかわかりません。親御さんにも考えや事情はあると思いますが、これが子供の気持ちです。

部屋のスペースを取って大変かもしれませんが、おもちゃの整理をしたい時は『いる物、いらない物BOX』を作って、自分で決めさせてあげてください。

それでも捨ててしまってから後悔することもあると思いますが、自分の責任なのできっと折り合いをつけられます。つけるしかないので。

親に勝手に捨てられると、「親にやられた。自分は悪くない」という被害者意識が育ってしまって、ちょっと性格が歪んでしまうかもしれません。(私はそれが原因かはわからないけど、被害者意識が強い方だと思います。そして自己肯定感も低い。)

お子さんが自分で考えるように、お子さんの所有物の決定権はお子さんに持たせてあげてください。自分を尊重してくれると自己肯定感も高くなります。

きっとそういう人格形成をすると、人を妬んだりしない、『私は私』でいられるすっきりさっぱりした性格になると思います。

私がそうじゃないので、私とは違う性格のお子さんはきっと人生生きやすくて楽しいんじゃないかと思います。(勝手な憶測です)

まとめ

事細かく30年の心の内を綴りました。

これだけの思いを抱えていたということを知ってもらえたら、私も慰められます。

今、子育て中の方に知ってもらい、何かの参考になればいいなと思って記事にしてみましたが、自分の心の中を表に出したことで私自身も整理がつきました。読んでいただいてありがとうございました。

そして、同じように未練を残して、心がずっと燻っている人も、私と同じように癒されるかわからないですが、最近は昔のおもちゃの復刻のチャンスがたくさんあるので、おもちゃメーカーのお知らせ(メルマガ等)をチェックしておくのもおすすめです。

どんな形で癒されるかわかりませんが、心が晴れる日が来ますように。

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この記事を書いた人

40代転勤族妻。
最近はちいかわブログになりつつありますが、
転勤族専業主婦がおひとりさまを楽しむブログです。夫婦で旅行も楽しんでます。
何かしら皆様のお役に立つ情報をお届けしたいと思います。
(実践は自己責任でお願いします )

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