お医者さんにお礼の手紙を送ろう。私の体験を紹介

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お医者さんに感謝の手紙って書いていいのかな?迷惑じゃないかな?

お金ではないけど、何かを渡す/受け取るのは違反だったりしないのかな?

色々疑問に思ってる人もいると思います。

お手紙は渡せます。

私は一人のお医者さんに手紙(厳密にはメール)を送ったことがあります。とても喜んで下さいました。

なぜ送ろうと思ったか。

私は持病を持っているので転勤する度に病院探しをしなくてはなりません。

今までいろんなお医者さんに出会いました。

素敵なお医者さん、こやつは人か?と思うようなお医者さん。色々と。

でもお医者さんってさみしい職業なのかもしれないな~と思ったので、お医者さんの気持ちになってみました。

私の体験と、お医者さんと接することで感じたこと、手紙を送るに至った経緯をお話しします。ぜひ参考にしてください。

目次

一人のお医者さんに出会って気づいた

ちょっとだけ私の持病の話をさせてください。

持病というのは偏頭痛です。重症の類で、一度発作が始まると4日以上ずっと痛みが続きます。本当につらいんです。

でも頭痛は誰でもなる病気だし、大半の人はすぐ治まるので、周囲からはこの苦痛をなかなか理解してもらえません。

特に職場では「頭痛くらいで」「大げさ」と仮病扱いを受けることがとても多かったです。ずっと強烈に痛いまま、トイレで吐きながら働いてました。

総合病院で診てもらっても「体質です」で終わらされ、とにかく耐えるしかない状態を何年も続けてきました。

インターネットが普及しだしてから、自分の頭痛は偏頭痛という病気かもしれないと知り、専門外来を見つけて藁にもすがる思いでその病院に行きました。

そのお医者さんは私の今までつらかったこと、仮病扱いされて苦しんだことを全部理解してくれ、

「つらかったね、よく耐えたね」

と労ってくださったのです。

今まで何年も本当に苦しかったので、私はそこでボロボロ泣きました(今もこの文章打ちながら思い出して泣けてきます)。

当時私はワーキングホリデー(留学制度のようなもの)を利用して、1年間ニュージーランドに住みたいと思ってたのですが、この頻発する頭痛が怖くて行動に移せないでいました(吐くし、発熱するし、失神するし、動けなくなるのです)。

そのことを相談すると「大丈夫。ちゃんと発作を抑える新薬があるから快適に過ごせるよ。NZに行かせてあげるからね。」と言ってくださり、ワーホリを実現させることができました。

NZ渡航直前に最後の通院をして、その時お医者さんは「楽しんでおいでね。日本に戻ってきたらまた元気な顔を見せにきてね。病院に元気な顔ってのも変だけど」と笑いながらおっしゃいました。

その時に気づいたんです。
そういやお医者さんって元気な人と話す事ってないんだな、と。

医師は元気な人と一緒にいられない仕事

私の持病は今のところ根本的治療法がないので、ワーホリを終えて帰国してからもその病院にしばらくお世話になりました。

薬がなくなりそうになったら通院していたので、頭痛がない元気な状態でそのお医者さんに会うことも多く、約束通り「元気な顔」を見せに行くことはできてたのかもしれません。

でも病気の話をしにいくわけなのでやっぱり元気ではないのかも。

病院って当たり前ですが、病気や怪我の時にお世話になるところ。元気になると行かなくなる場所です。

「元気な顔を見せにきてね」と言われても、忙しいお医者さんに「元気で~~す!」って会いに行ったら邪魔になるだけだし行けるわけないよな~と思って、いくらそのお医者さんと仲良くなれても元気な時には行きません。

でもお医者さんだって人です。

体調が悪くて落ち込んでる人の相手ばかりしてると気が滅入ってしまうこともあるでしょう。

尊敬するお医者さんに出会った時、それに気づいてなんだか心配になってしまいました。

一患者がお医者さんの心配なんておこがましいのですが。

元気になって「退院ですよ」「通院終わりですよ」って言うことがお医者さんのやりがいかもしれませんが、元気な人と会えない職業ってかなり過酷だなぁと思うんです。

だって、人の愚痴を毎日聞くのって嫌じゃないですか。それに似てる気がするんです。

毎日毎日友達や家族が「つらい、しんどい、もうダメだ」って言い続けてたら、最初は心配してても、段々聞いてる方も疲れてきますよね。負のパワーってすごく引っ張られます。

お医者さんって、それを毎日ずーっとやってるんだなぁと思うと脱帽です。

冷たい態度のお医者さんはそうする事で自分のメンタルを保護してるのかも知れないなぁ…なんて考えました。

冷たい態度取られるのは患者としてはとても嫌ですが。

メールをしてみた

お医者さんにメールをしたことがあるんです。ニュージーランド滞在中に。

先生のおかげで楽しめてますと伝えたくて写真を添付しました。

すごく喜んで返信してくださいました。

NZに住んでる間、何度かそのお医者さんとメールのやりとりをしました。

あ、もちろん病院のメールアドレスにです。
個人的なお付き合いは失礼になるのでしていません。

NZのきれいな景色の写真をたくさん送りました。

日本に帰国してから初めての診察の日、そのお医者さんが学会で使ったという資料の表紙を見せてくれました。

私の送った写真が使われていました。

「すごく綺麗だったからどうしてもこれを表紙にしたくてねぇ」と笑顔でおっしゃいました。

私が撮った写真を使って下さったんだ。と嬉しくて涙ぐんでしまいました。

あとあと考えると、「学会に参加したお医者さん達の手に渡ったんだ。なんかすごい…」と畏れ多い気持ちになりました。

医者と患者も「人と人」。
私(患者)がお医者さんのお役に立つ事もあるんだなぁと嬉しかったです。

診察室に患者からの手紙が飾られていた

ちょっと話は変わって、以前整形外科に通院した時、診察室に子供が描いたお医者さんの似顔絵が飾られているのを見つけました。

似顔絵のとなりに「せんせい なおしてくれて ありがとう」って書いてありました。

だいぶ黄ばんでいました。ずっと貼ってあるんだなとわかります。ぱっと目につくところです。

そんなに何度も行かない患者の私も簡単に気づく場所に貼られています。お医者さんの目にもすぐ留まると思います。

こういう手紙が励みになっているんだろうなと思いました。

通院している歯科の待合室にも飾ってありました。

地域の歯医者さんなので、院長なりのレスポンスとして目立つところに貼ってあるのだと思います。

貼ってくれていたら子供は嬉しいですよね。「先生読んでくれてるんだ!」ってわかるし。

きっとお医者さんも嬉しいし、モチベーションが上がるから貼るんですよね。

見えるところに貼るってことは、やっぱりこういう励みになるものがある方が精神衛生的にも良いのでしょう。

ずっと貼ってあるとその存在も空気みたいになって目につかなくなったりもしますが、それを貼りたいと思った時は、色んな気持ちがあったと思います。意味もなく貼ったりはしないですよね。

お医者さんの心の中がちょっと見えたような気がしました。

まとめ

感謝は人を幸せにする。

私が感謝を伝えたいと心から思ったのは、今のところこのお医者さんだけですが、またそういう人が現れたらきちんと感謝の気持ちを形にしようと思います。

あ、物はダメです。「総合病院などでは物品の授受は一切致しません」と張り紙があります。でも手紙ならきっと歓迎してくれるでしょう。

ありがとうの言葉って人を幸せにしますよね。

笑顔になりますよね。ぎすぎすした心がほぐれてきますよね。

痛い、つらい、しんどい、苦しい…という言葉ばかり毎日毎日聞いているお医者さんの心がほぐれたらいいなと思います。

手紙を送るまではしなくても、お世話になったお医者さん、お医者さんだけでなく全ての人にきちんと「ありがとう」って笑顔で言いたいですね。

ぜひみなさんも、お世話になったお医者さんにお礼の手紙を送ってください。

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この記事を書いた人

40代転勤族妻。
映えない/簡単/おいしい料理と時短家事バンザイ。
最近はちいかわブログになりつつありますが、
転勤族専業主婦がおひとりさまを楽しむブログです。
何かしら皆様のお役に立つ情報をお届けしたいと思います。
(実践は自己責任でお願いします )

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 偏頭痛大変ですね。
    私も偏頭痛に近いのですがいわゆるクーラー病。仕事で暑い所とエアコンがガンガン効いて寒い所で仕事を繰り返した結果、身体が冷えると頭痛〜嘔吐になる事が判明。最近は夏でも長袖着用で体温調節となりました。
    身体の機能がお馬鹿さんになった可能性ありです。
    ちなみに小児科の先生は強気な人が多いですね、ソフトではありません。ガンガンきます(笑)

    • すぽっくさん、なんだかつらそうですね…。寒暖差アレルギーってやつでしょうか。私も自律神経のコントロールができないみたいで冷房も暖房も苦手です。現代病ですよねぇ。
      小児科は一生縁がなさそうですが、もっと優しい先生が多いと思ってました。意外です。子供相手でも容赦しないんですね。とにかくお医者さんに敬意を表します。

  • 初めまして^ – ^
    検索より参りました。

    母が昨年8月に白血病を発症し、12月に他界しました。
    主治医の先生がとても良い先生で、しっかりお礼の気持ちを伝えられなかったので、
    葬儀から一週間後に思い切ってお礼状を出しました。

    迷惑ではなかったかなと心配していたのですが、あっとさんのこの記事を拝読させて頂いて、やはり思い切って感謝の気持ちを伝えて良かったと思いました。

    その後、偏頭痛はいかがでしょうか?
    ご無理なくお過ごし下さい^ – ^
    ありがとうございました。

    • めぐみさん、コメントありがとうございます。
      お母様のことお辛かったですね。おこがましいかもしれませんが、袖振り合うも多生の縁でお悔やみとご冥福をお祈り申し上げます。
      お世話になったお医者さんへのお手紙良いと思います(*^^*) コロナ禍で気持ちを張りつめて患者と向き合って下さってるお医者さんや看護師さん。めぐみさんからの感謝のお手紙はどんなに励みになるでしょう。

      ありがとうございます。偏頭痛は若い頃に比べて回数は減ってきました(^^)
      実は今、夫の転勤が巡りに巡って私の出身地の赴任となり、また本題のお医者さんに偏頭痛を診て頂いています。「コロナで診察大変ですよね…」と聞くと「ほんとにそう。毎日終わるとほっとする」と心からの声を聞きました。お医者さんも命懸けなんだと改めて気付かされました。めぐみさんのお手紙はお医者さんの心を救っていると思いますよ!

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