私は結婚して10年目に入りましたが、子供はおりません。というかできません。なぜだかわからないけどできません。つらいし悲しいしさみしいです。でもコウノドリは両シリーズとも毎週欠かさず観ました。
とにかく作品が好き
この作品が好きだったので、ドラマも不妊だから見ないという選択はしませんでした。
漫画を愛読してたからドラマも観れた
モーニング(雑誌)でこの作家さんが大賞を取られた時から読んでいたので、何となく自然にずっと愛読していました。その頃から私は不妊治療をしていて精神的には大変だったけど、この漫画はただ出産は素晴らしい、美しい、というだけの物語ではないので読めました。出産とは色々なリスクもあって、病気もあって、本当に奇跡なんだよ、と教えてくれる「妊娠ハッピー♡」と浮かれるだけのストーリーではないので、妊娠を希望しているのに「妊娠するの怖いな。このまま子供いない方がいいのかも」とまで思わされる話でもありました。
妊娠を望んでいる人、出産を控えている人にとっては読むと怖くなってしまうこともあるので、知っておくべき知識もくれるけど、読むべきものなのか悩みどころではありますよね。
モーニングは男性誌なので、女性は命がけで妊娠出産をするんだから、男の人もきちんと理解しなきゃダメだよって言いたくて作った漫画なんだろうなと思います。ホントに男の人に知ってもらいたいなと思うことがいっぱいです。
そしてドラマになると聞いて、楽しみでした。
見ると幸せな気持ちになれた
赤ちゃんが産まれるシーンはどうやって撮ってるんだろう?とすごく不思議で、そして感動していました。本当に産まれて間もない感じの赤ちゃんが出てくるので、体冷えないのかな?負担与えないかな?と心配になりながらも、こんな感じで産まれてくるのかな?こんな感じで赤ちゃんと会えるのかな?とバーチャル体験ができて、自分に叶うことはないだろうそのシーンを毎回感動で泣きながら見ていました。
単純に感動するんです。その時は自分の立場(不妊)なんて忘れてしまいます。ドラマなのに「ちゃんと産まれてよかったね~」って感動するんです(笑) そしてその赤ちゃんが愛おしくてたまりませんでした。かわいくてかわいくて今すぐその赤ちゃん抱きたい!なんて思ってました。
テレビを通して、しかも他人の赤ちゃんなのにこんなにも愛おしく感じるんだから、自分で産んだ子は本当にかわいいんだろうな。そりゃ大切に育てようって思うよね。友達に写真見せまくりたくなるよね。って思います。気持ちわかります。そしてほぼ諦めている妊娠をまた望み出してしまうので、なかなか困ったドラマです(笑)
コウノドリが見られなかった人たち
見れなかったですよね。つらいですよね。赤ちゃんと妊婦さんばっかり出てきますもんね。
不妊の人はコウノドリが観れない、観たくない
以前書いた記事がきっかけでこのような検索キーワードで当ブログにいらっしゃる方もいます。
▼以前書いた記事
気持ち痛いほどわかります。悲しい結果になるストーリーもありますが、やっぱりドラマなので最終的にはハッピー(妊娠・出産できる)な結末になることの方が多いです。不妊の人はどうやっても妊娠できないのに、こんなうまく行くわけないじゃん!と自分を重ねて自分と比べてつらくなってしまいます。
9話の「不育症」の人が4回目の妊娠でちゃんと心音が聞こえてきちんと妊娠が成立した、というシーンは「よかったね~」と思うと同時に「あぁ、この人は赤ちゃんが持てるんだ…」とちょびっと嫉妬しました。ドラマなのに(笑) 架空の話にさえ嫉妬するすさんだ心!!!(笑)
私はもう悩み絶望する期間は過ぎたので笑って言えますが、まだまだそのステージまで行けてない不妊の人はつらくて見ることができないと思います。わかります。
見たくないなら見なくていい
「コウノドリ 不妊 見れない」というようなキーワード検索をされている人はきっと仕事場や友達との会話などで話題になっていて、友達などから「コウノドリすごくいいよ!おすすめ!」とか言われたりしたんだろうなと思います。視聴率もよかったようですし、見てないと「え?見てないの!?」とびっくりされたりすることもあるでしょう。
でも視聴率が良いと言っても国民の1割ちょっとの人が見ただけです(今13%で好調なんですね。みんなテレビ見なくなりましたね)。見てない人のほうが多いんです。「テレビあんまり見ないんだよね~」と言ってテキトーに交わせばいいのです。
でも頭の中のほとんどを不妊の悩みで埋め尽くされている人はテキトーに交わす余裕もなく、その時はやり過ごせても一人になると「コウノドリなんか観れないよ!みんな簡単に言わないでよ!」って苦しい気持ちになると思います。そしてそんなこと思う自分は性格が悪いのかも…とまた自己嫌悪に陥っていくんですよね。
見なくていいですよ。つらい番組なんて。(´▽`)もう終わったけど
ドラマなんて所詮娯楽です。娯楽に真剣に向き合う必要なんてないんです。
つらい気持ちを発散する方法
溜め込むのは良くないです。老廃物も負の心も外に出さないと。
心の中は自由
悪態ついたり、嫉妬してる自分を嫌な人間だ…と自分でなじってしまう人。心の中は自由です。私も同じように悩むし、自分の中の良心が痛んで自己嫌悪に陥るんですが、そうやって自分がつらくなった時は「これはストレス発散のため!」と言い聞かせるといいと思います。
つらい経験をした分、人の気持ちまで考えてしまう優しいあなただから、誰かに嫉妬したり嫌な感情を持つことがつらいですよね。でも自分の心も助けてあげないといつまでもつらいまま、ひがんだままになってしまいます。さらっと割り切ってグチりましょう。
仲のいい友達にさえもムッとしてしまうこともあるでしょう。悪気のない言葉に傷つくこともあるでしょう。そんな時も心の中でグチればいいんです。グチって気持ちがすっきりした後に「さっきはグチってごめんね!大好きだからね!」って明るい気持ちで付け足せばOKです!(暗くなったら意味ないので明るく謝るのがポイント!)
家族にだって負の感情を持つことはあるんだから、大好きな友達に負の感情を持つことだってあります。ちょっと甘えさせてもらえばいいんです。心の中なら大丈夫!(*^^*)
私は数年前はこの発散法を思いつかなくて、心が耐えきれず距離を置いてしまったり、ちょっと嫌味な言葉で言い返してしまったこともあります。でもその人たちは悪気なく言った言葉なので、私の嫌味の言葉に傷ついたかもしれません。悪いことしたなぁと反省。もっと早くこの方法を思いついていたら、まだ彼女らと仲良くしていられたかも知れないなぁと少し後悔しています。あなたにはそうなって欲しくないです。
私は今なら、友達が心に余裕がない時に私のことをグチっていても、それが一時の気持ちなら平気です(ずっとグチられてたらそれはもう私のことが好きではないのでさようならしてもらった方がいいですけど…)。グチって発散してほしいって思います。
書いてすっきりのストレス発散法
スマホのメモ帳などに愚痴を書きまくるといいですよ!そしてすぐに消去してもいいし、後日読み返すために保存してもOKです。後日読み返すと「こんなこと書いてたなんて恥ずかしい…」と思って消したくなります。人は時間が経てば冷静になれるものです。でもその時はつらくてつらくて仕方ないんだから、感情を出しまくればいいんです。そのつらい気持ちは後日きちんと昇華できます。
文字にすると自分の考えが整理できるので問題点や改善点も見つかったりします。字に起こすという事は冷静になる為の方法なんです。おすすめですよ!
まとめ
コウノドリは本当に丁寧に作られた、愛のあるドラマでよかったです。最終回もきれいに終わらせたなという印象でした。まだまだ観たい気持ちもありますが、このまま終わっていいと思っています。
DVDにもなることですし、今回見ることができなかったあなたも、いつかあなたの気持ちが落ち着いた時に興味があれば見ればいいと思います。その頃はブームも去っていると思いますが、ブームに乗る為に見るものではないですからね。自分の為にしたいと思うことをしてくださいね。
あなたが心穏やかでいられますように
コメント
コウノドリは見ませんでした。
すごく話題になっているのは知っていましたが。
私は現在4人の孫がいますが、実は最初の孫(次女の最初の子)を亡くしています。
生まれて16日で天国へ行ってしまいました(理由は書かないでおきます)
それは突然の出来事で、心にぽっかり穴があいたようでした。
涙しかでなかったけど、とにかく娘を支えなきゃ!って必死でしたね。
時が止まってしまって、我が家だけが取り残されている感覚でした
5年半前のことだけど、今こうして文字にしているだけでも泣けてきちゃう。
子供連れて幸せそうな人の中にも、我が家のように悲しくつらい体験をした人がいるかもしれません。
コウノドリをそんな理由で見られなかったよっていうひとつの事例です。
普通に妊娠して出産して育っていくことって奇跡に近いことなんだなって思います。
みみさん、つらい経験されたのですね。私は妊娠すら叶わないのですが、妊娠できないよりも授かったのに亡くしてしまう方が何百倍もつらいと思っています。次女さんのお気持ち、みみさんのお気持ち、ご家族のお気持ちははかり知れません。コウノドリを見て思い出してしまう事もあるでしょうし、そういう人は見なくて正解だと思います。話題になっていても2ヶ月も経てば誰も話題にしなくなりますしね。つらいことを乗り越えるってかなりの精神力とパワーが要りますよね。